「暗雲が垂れ込む」とは,どういう状態なのか

2014.08.31 

「暗雲垂れ込める」という言葉がある.
嫌な予感がする,を遠回しに言っている..
日常会話にもでてくるから誰でも使う平易な言葉だろう.

とはいえ,この表現は心理的表現のためにあるのではない.
気象現象(物理現象)を指し示す.
そんなことはどなたも了解しているだろうけど,では実際にそんな現象をみたことがあるのか?

ぼくは見ました.
今回はじめて見てしまった.
下の写真は海辺に隣接する山から撮影したもの.
遠くに黒い雲が浮かんでいる.
真っ青な空に白い雲がひろがっているが,そこだけ大雨が降っている様子がよくわかる.

あぁ,雲から雨が落ちるのはホントだわ.

誰もが知っていることを「神の視点」から眺めたような気分がした.
そうか,そういうことだったのか,おれはこの言葉をつかみとったぜ.
そういう快感を感じられた,理解することの喜びだ.

歳を取ることはなかなかいいことじゃないか.
早死していたら,この納得感を感じることがなかっただろう..

IMG_5642.jpg雨は雲がもたらすものだとよくわかる

雨はこうやって降るんだ.
降っている部分と降っていない部分が明瞭じゃないか.

雲が流れるにつれて雨が降る場所が移動してゆく.
遠くから見れば,「これから雨が降る」場所がまるわかりである.
もしもその場所に船があれば,あーぁ可哀想なだなと感じるだろう.
もし今雨に降られている場所に船があれば,「もうちょっとの我慢で晴れるよ」と言いたくなるだろう.
要するに「他人の人生はよく見えるよなぁ」ということだ.
この風景を見ながら,実にしみじみ感じてしまった.

この日この雲はこちらに向かってはこなかった.
だから雨はひとごとだった.
しかし,風向き次第で自分がずぶ濡れになることだってあるだろうよ.


悲劇の妄想において自分はカウントされない.
大雨を降らせる雲も「自分の方向」にはやってこないと考えがちだ.
竜巻に巻き込まれた人のビデオ映像がニュース番組で放送されたりするが,それを録画している人は大抵「自分には向かってこないと思っていた竜巻」巻き込まれる.
大抵の災害は,自分とは関係のないものだと思ってしまう..

あのときの雲の流れが,もしも自分の方向へとやってきたら,どんなことになるのだろうか.

そんな体験を別の日にした.
海の向こうに黒い雲があらわれて,それが「暗雲」がそのあたりに垂れこめていた.
へぇと思って見ていると,自分の方にやってくるではないか.

IMG_5626.jpg暗雲というものは存在した,ホントだよ

ミニ台風ようなもので,中心となる場所が明白(白くなく,黒いが).
暗雲が大雨の現象であり,見通しがよいところだとこちらに近づきつつある様子までよくわかる.
少しひんやりしてきから「ダウンバースト」が吹いてきた,とはっきりわかるくらいだった..

「なんだかわからないが,悪いことが起きそうで落ち着かない」

得体のしれない予感のようなものを感じること.
災害から逃れることができた人の話をたまに耳にするが,それはまさにこの感覚だろう.
速く逃げないとと口に出して言った.

気象・天候が人の心理に与える変化,気温や降雨を通して食糧事情に与える結果について,少しはまじめに考えようかと思ってしまった.
そんなことについて勉強を始めてみようか.



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人の知能の発端を知りたいです。ハードウエアとしての人は二万年は変わっていないらしい。それなのに、文明といわれるものはローマ以前の数千年までしか遡れない。ローマ以後の二千年で海王星の写真を撮れるし、原子も見られるようになった。文明以前の一万年以上、一体全体「人類」は何をやっていたのだろう?それが知りたいんです。



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