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名画の言い分

木村泰司
集英社 2400円
お勧め指数 □□■■■ (2)

 名画の鑑賞には知識が必要だと言われる。ヨーロッパの芸術って、キリスト教を知らないとピンと来ない。綺麗な絵だからということで興味を引かれることもあるが、でもそれならば日々の生活の中で出会うグラフィックアートやイラストあるいは漫画のほうがずっとピンとくる。それが普通の人の実感ではないかと思う。

 それではもったいない。単に「綺麗かどうか」「面白かどうか」を頼りに西洋絵画が製作されてきたのではない。アーティストが自分の表現を行えるようになったのはほんの100年ちょっとなのだ。ちょっとした知識があれば絵の味方が変わる。もっと楽しくなる。そのためには、以外に思うかもしれないが、読解力が必要なのだ。それは、なぜか。

 西洋の芸術は古代ギリシャに始まる。古代ギリシャが古代ギリシャなのは、精神活動のうちの理性を全面にだしてきた結果である。哲学から始まる「理性的」な活動に単を発しているギリシャ芸術と向き合うには、感情(あるいは感性)よりもむしろ理性による読解力が必要とされる。それは、ごく自然な話なのだ。この本は、このラインにそって絵画の歴史を紹介する。

 そういう内容なのだけど、カルチャースクール的な内容だけで正直面白くなった。若桑みどりさんの方がよっぽど面白かなぁ。

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