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旅する会社

平野友康
ASCII 1600円
お勧め指数 □□□□■ (4)

 デジタルステージの新しいソフトを購入したら付いてきた一冊。雑誌MacPowerに連載されていたエッセイをまとめたものだけど、デジタルステージという会社の様子について知ることが出来る。この会社はすっごく面白いし便利なソフトを作っているけど、会社を大きくするとうマインドがないのか、一品一品をじっくりとリリースしている。頻繁にアップデートだのバージョンアップだのをするソフトよりもずっと使いがいがあるので気に入っている。『発想する会社! 』のIDEOのような雰囲気なのかとおもったけど、意外にふつーだったようだ。最近は会社にカフェがあったりしてちょっと変わっているのだろけど、ぶっ飛んではいないみたい。働いている人が夕食を作るといった、家族的な雰囲気なところのようだ。

 書名の「旅する」というのは、新製品を詰めるときには合宿作業をするということを習慣的に行っており、その場所が熱海だったり屋久島だったり、イギリスだったりといろいろあるということを言っているのであって、そのことはこの本の言いたいことのトピックのようなものだった。この本では、どうやってアイディアを練っているのか、どういう事を考えて商品を企画しているのかを代表者自ら語っているところになる。

 この会社でうらやましいのは「受注、発注」発想がないこと。だれかから仕事を受注しているのではない。自分たちで「これやったら楽しいんじゃん」というものを企画し、出力していることだ。これは、会社の雰囲気だの、オフィスの様子だの、会議の場所だの、社長のメンタリティーだのいったこととで測れる会社の基準からみるとぶっ飛んでる。社会において必要な仕事を組織として解決することを請け負うという「会社」の考えから大きく離れている。私が思うに、彼らは一種の芸術家集団のようなものだ。

 ソフトのおまけにあった本だけど、すごく良い内容だったし、自分の生き方も鼓舞された気がする。とても良い一冊です。リーマン以外の生き方をもっともっと社会に知らしめて欲しいものです。


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