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ローマで語る

塩野七生+アントニオ・シモーネ
集英社インターナショナル
お勧め指数 □□□■■ (3)

 塩野七生さんの読者ならば、息子さんはどんなひとなんだろうと興味を持つはずである。塩野七生さんのエッセイには、午前中や執筆に専念し、午後は子供の面倒をみるというような生活の一端が語られていた。また、あれだけ「頬に縦じわの入った男」に女性なのだから、自分の息子をそのような人にしたいと思うのではないかと想像してしまう。厳しい母親なのか甘い母親なのかはわからないが、どっちにしても「普通の人」にはならないのではないか。

 この本は塩野さんとその息子さんの映画にまつわる対談である。内容は映画についての話だから、ぼくのような映画をあまり見ない人にはピンとこないことが多い。ただ、雑誌の連載になった対談だから、毎回読み切りで、しかも門外漢の人もついてこられるよう最低限の配慮はなされている。詳しい脚注があったりする。だからだろう、なるほどなぁと感じであっさりと読んだ。

 著者略歴のところに写真が載っている。アントニオさんの写真から判断するに、ちょっと優しい感じの人のようで、厳しさというものはあまり感じられない。母親がスゴイ人だと息子さんはやさしい人になるのかもしれない。しょうがないなぁという感じで、母親の面倒をみるような。まぁ、想像通りといえば想像通りであるが。