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2012年5月 3日

ジュリアス・シーザー

シェイクスピア
新潮文庫
お勧め指数 □□□■■ (3)

突然だが、シェイクスピアを読みたくなった。
ぼくは教養が必要なことはからっきしダメで、ある本を読んでいて「リア王のような状態に」という比喩があり、なるほどと頷けなかった。
くそう、と悔しくなったことが衝動的にわき上がった理由とし、家にある「まだ読んでいない」シェークスピアの文庫本を探した。
ただでさえないのだが、シーザーが見つかったので読んでみた。

もう40過ぎのおじさんなのだから、ちゃんとできあがっちゃっている教養というものが自分にもあっていいはずだろう。
そう思うのだが、そんなもんはない。
ただ長生きしても、そういうもの手に入れることはできない。
そう、今更ながらに体感している。
年を取ったって、賢くなったり教養が自然と身についたりはしない、ホントに。

これまで文庫本で読んだシェイクスピアは、オセロー、ヴェニスの商人。
そのリストにシーザーが加わったわけだ。

全く知らないというわけではないのだが、この著者の力量を推し量ることができないでいる。
シーザーの話は断然塩野七生さんのほうが面白いし、詳しいし、ためになる。
こっちのシーザー、なんか「まちがってないか?」とか、Ciceroって「キケロ?」とか、アントニウスはアントニオという「呼称」を使うのか?などということが目について、楽しめなかった。

とはいえ、こんなんを全部読めば「シェークスピア」なんて、たいしたことはないねぇ、ってわかる。
読みが浅い、人間関係を読み取れていない。
たぶんそうなんだけど、そこまで世の中が騒ぐほどすごくない。
たぶん、「初めてこういうものを作った」という偉大さが人々からの評価につながっているのだろうけど、現在に生きるぼくにはそれを体感できないのは仕方ないがないことだろうと想像する。
アガサを全巻読破する方がよっぽど難しいだろう。

ぼくには「シェイクスピア」の権力はあまり効かない。
それはそれで、いいことだ。

2012年5月 1日

小沢一郎はなぜ裁かれたか

石川知裕+佐藤優
徳間書店
お勧め指数 □□□■■ (3)

最近のニュースの報道でよくわからない小沢一郎裁判。
政治的なことがどうこういうのではなく、供述調書を「でっち上げ」られて、それがもとでの起訴なんだから、判決を出すという以前の「こりゃ、ドローだろう」ってことにならない理由がわからなかった。

そういいつつ、マスコミで識者?たちは「限りになく黒に近い」と言っており、政治家たちは説明責任を果たさせろと騒いでいる。
僕が見ているこれらの人が全員馬鹿なのか、それともぼくは何かコアになるこの事件の鍵をしらないのか。
なんだかなぁと思っていた。

そのとき、取り調べをICレコーダーでせよとアドバイスした人は佐藤優さんだと知った。
なんだよ、すげーな、ここにもいるんか。
どういう顛末でそんなことをやってヒットを打ったのか知りたいなぁ。
そう思っていた矢先にこの本を店頭で見かけた。

この事件や政治家たちの佐藤優さんの見立てを読むことができる。
感動はしなけいど、政治にも裁判にも関わらないで生きて行けたらハッピーだなと、読みながら再確認した。