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女子学生、渡辺京二に会いに行く

渡辺 京二+津田塾大学三砂ちづるゼミ
亜紀書房
お勧め指数 □□□□■ (4)

爺さんと女子大生の対話って、どんな風に成立するんだろうかと思っていた。
読んでて、爺さんは仙人風に見えてきたので面白い。
いや、どんな人なのかぼくは知らないけど、接し方としてはこうなのかと。

渡辺京二さんの言葉で印象に残るのは「無名に埋没せよ」。
若者には「いつか有名になってやろう」「立派な作品を残してやろう」というものがあるもんだろう。
そういう気分を強くしてもなかなかなれないものだけど、思いだけは強く、とかいうのがあるのと思っていた。
スポーツ選手の言動を聞いていると、もう哀れなくらいじゃないですか。

しかし、爺さんからみれば、そういうのはやめておいたほうがいいらしい。
自己実現は立身出世のようなものだろう。
そんなことやってもねぇ。
そんなことより、無名に埋没せよ。
そうおっしゃっている。

天才しか有名になれない、普通の人は諦めなさい。
そいうことを言っているのはない。

そうではなく、茂木健一郎さんの『赤毛のアン』論のようなことを言っているではないかなぁと感じた。
奇妙なつながりだけど、多分そういうことだろう。