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ネットのバカ

中川淳一郎
新潮新書
お勧め指数 □□□□■ (4)

最近、本のタイトルに「バカ」なんて単語を使う本を見かける。

あまりいい流行には思えない。
「おればバカじゃないけど、バカは困るねぇー」的な話が想像され、読む前から不愉快になるから。

一方で「自分の愚かさ」を笑い飛ばしている痛快なものもある。
だからタイトルだけではなんとも言えないか。

中川さんの本は数年前に『ウェブはバカと暇人のもの』という新書を読んだ。
えらく感心した。
じつに「身も蓋もないことを」という感想を覚えている。
見たくないけど見なけりゃいけない「社会を写す鏡」を提供してくれいた。
あれを読んで「はた、何やってんだオレ、、」と反省した。
その後、元にもどっちゃったけど。

この本は、あの本から数年たってネット社会がどうなったのか、という報告であり警鐘のような内容だ。

結論は至極当たり前、と思えるもので、読後とてもさわやかな気分になる。
そうそう、これがまっとうな意見だろう。
そんな印象をもった。

ネット社会での自画自賛というかマーケッティングというか、そういうのにうんざりしていたのだけど、その作り手は「わかってやっているんだ」と知った。
こりゃ、流行りにまともにのったら「あかん」ということだな。

ネットは「すすんでいる人が使いこなすツール」という印象を持っている人がいたら、そりゃ考えなおしたほうがいい。
いまやフツーの人がフツーに使うフツーの道具だ。

よくわからない横文字単語で「これ、あたらしんだけどね」みたいなことをやって常人を突き放そうとしている人は未だにいろんなところで見かけるが、彼らはそうとう焦っているということなのかもしれない。

「おいおい、そろそろ目を覚ませ」
そう言われたような気がした。