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ポエムに万歳!

小田嶋隆
新潮社
お勧め指数 □□□□■ (4)

論旨がはっきりしない、メッセージを言葉にしきれていない、あるいはそもそもメッセージなんてなく感情につりあうような単語を並べているだけの言葉をブログや広告で見かけることがある。
気になって「これはいったい何をいっているのか」と考えると途端に「無意味だ」とわかる。
そういう言葉を「ポエム」と呼び、歌詞や詩集に収められている「詩」とは区別したほうがよい。
そういう趣旨のエッセイをまとめた本だった。

講演会などで小田嶋さんの話を聴くことがある。
講演では話題に対する「ちゃちゃ」が多すぎて内容がなくなってしまうシーンが多々あるのだが、さすがに本でそれをやるわけにはいかず、論旨だけが述べられている。
小田嶋さんの話は講演だろうが本だろうが「社会、物事の嫌な側面」の指摘が多い。
だから読んででさっぱりすることはなく、むしろ休日に読むと気分が落ち込む。
それが理由で講演会などではちゃちゃをいれて、聴衆の気分をチアアップしているのかもしれない。
この本を読んでいてそう気がついた。

ただ、ここで読んだような内容を酒の席で人に話したりするのは気をつけたほうがいいだろう、と思う。
自分が知っていればいい話だから。
人に、ねぇねぇ、と言って教えるような話ではない。
内容はマスコミ報道に対する身構えのようなものだし、それを身に付けて情報をうまくフィルタすることができればこの本を読んだ意味はあるのだし。
だいたい、ちゃちゃをいれないでこの本の扱う内容をひとと話しても愉快ではないだろう。

いい本だけど、休日にゆっくり読む本ではないかな。