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2011年7月18日

生ききる。

瀬戸内寂聴+梅原猛
角川oneテーマ新書
お勧め指数 □□□□■ (4)

両者ともに御高齢であるが、日本を代表する巨人である。
まぁ、こういう人たちがいないとぼくらも日本人って大丈夫だろうかと思ってしまうのだが、こんな先輩がいるのだからまぁ日本もやりゃぁなんとかなるんじゃないか。
そう思える人たちである。
ビジネス界の重鎮のような人しかぼくらの(生きている)先輩にいなかったら、こりゃだめなんじゃないかと思っちゃうから。

2011年7月11日

3・11後の心を立て直す

香山リカ
ベスト新書
お勧め指数 □□□□■ (4)

震災から4ヶ月たった。
この間、ぼくもいろいろと困ったり怖かったり考えたりしていた。
本を読むことで得られる知識なんて、現実の社会ではあまり役に立たないということも思い知ったわけだ。
それにしても、何が事実で何が推測で、そんでもって何が一番確からしいことなのか。
楽観から悲観までの情報が一斉に放送されているときに、通常のようにまともに判断しようとすれば、そりゃおかしくなっていくわけですよ。

普段の生活で気にくわないことがあったりして、いろんなことにイライラすることはどんな人にもあるだろう。
しかし、我が身が危なくなっている状態では「他人がどう思っているのか」なんて本当にどうでもよくなってしまう。
おそらくだが、一時的なことだろうけど、「あぁ、おれしっかりしなきゃ」と思っていた人が多かったと思う。
ところが、状態が日々変化していた時期がすぎ、なんだか変化のスピードが遅くなってくると、こんどはいろんな人が不安に思い、香山リカさんの言葉を必要とするわけだ。

この本に書いてあったこと、ぼくも疑問に思っていたことがいくつかあって、その問題についての香山さんの考えを知ることができた。
もちろん、そのものずばりではないか、やっぱりそうだよね、なぁんだよかった、と思うようなこともあった。

新書は週刊誌よりもじっくりと特定の著者の考えをしることができる「速報」メディアになりつつあるようだ。

2011年6月27日

「読む、書く、話す」脳活用術

茂木健一郎
PHP研究所
お勧め指数 □□□□■ (4)

これといって力説するような本ではなく、気軽な雑誌の記事。
ふーん、という感じの面白さ。
ただ、最近売れる本を出すだけで、残りそうなものは書かなくなったななぁ。

2011年6月24日

結果を求めない生き方

上杉隆
アスコム
お勧め指数 □□□■■ (3)

2011年6月23日

記者クラブ崩壊

上杉隆
小学館101新書
お勧め指数 □□□□■ (4)

普通の人が知ることができる政治記事は、読んでも仕方がない。
読む場合は額面通りに受け取らないことが大切。

2011年6月21日

世襲議員のカラクリ

上杉隆
文春新書
お勧め指数 □□□□□ (5)

政治家の党首会談をみてて、野党党首の説得力のなさをテレビでみて「呆れた」人は結構いると思う。
なんで政治家って人を説得するための言葉を持っていないのだろう。
彼らは言葉のプロのはずだよね、だって言葉しか持っていないのだから。

不思議だなぁと思っていたが、この本を読んで謎が解けた。
自民の議員の40%は世襲議員なんだそうで、それじゃぁしかたがない。
世界どこへ行っても何時の時代でも、成功した人の跡継ぎにろくなものはいない。
これは人類の法則と言えるもので、こういうことってせめても仕方がないとは思う。

そういう人しかいない。
世襲議員は「俺様」であり、「俺様が君臨した愚民はしたがうのが筋だ」と考えているもの。
政治家の質云々の問題ではない。

なるほどなぁ、と感心した。
これで政治に何か期待するほうが無理だなぁ。
世襲ではない人をどう見分けるか。
これが問題になってくる。

2011年5月20日

養老孟司の大言論<1><2><3>

養老孟司
新潮社
お勧め指数 □□□□□ (5)

先週の夕方、三省堂の本店で養老孟司さんの講演&サイン会があったので参加した。
この本を購入し、サインを貰おうと思ったのだ。
作家にサインを貰ったところでどうにもなるわけではないのだけど、そこはミーハー的な楽しみがあってもいいだろう。
単なるサイン会はつまらないけれど、講演もあってしっかりお話を聞ける機会でもあったから、仕事は早退して会場に駆けつけた。
風邪をひかれてたそうだが、愉快に一時間ばかりの時間を過ごさせていただいた。


2011年5月13日

インテリジェンス人生相談・個人編

佐藤優
扶桑社
お勧め指数 □□□□■ (4)

本の冒頭の部分から飛ばしている。
すごいなぁ、普通こういうのをガチで書かないよ。

でもまぁ、佐藤優さんは本当のことを言おうとしているのだ、と考えれば自然な始め方なのかもしれない。
読者を惹きつける編集の技術だといえばそれまでかもしれないが、著者の意向が強く出ているといえなくもない。
生きることについて人に相談できる状況にある人の悩み事とは、ここから始まるのかもしれない。

ただ、個人的な悩みというものは、多くの人(あるいは全員)と共有できることがある一方、「なんだよそれ」と思わず口に出してしまいそうなくらい共有できないものがある。
相談というくらいなのだが、相談者の考察では行き詰まったから相談しているはず。
それを聴いても「なんだよぉそれ」と言ってしまう自分がいる。
自分の頭はではまったく行き詰まらないよ、ということだ。

人に共感するためには、自分を無くさないとダメなんだろう。

2011年5月12日

インテリジェント人生相談・社会編

佐藤優
扶桑社
お勧め指数 □□□□■ (4)

人生相談というタイトルから想像したものと中身は大分ズレていた。

普通の人が自らの困っている問題を佐藤優さんにぶつけて、
「どうすればいいでしょうか」
のやりとりを読むわけで、その意味では人生相談には違いない。

内容が相談者個人の特殊性を扱うものではなく、誰しもが「そういうことあるな」と思うだろうことを問題としている。
だから相談するほどの悩みをもっていない人が読んでも興味がわくだろう。
なるほど、だからタイトルに社会編とあるのかもしれない。

佐藤優さんは不思議な人だわ。
あの「こわもて」の見た目と相談に応じる佐藤さんの態度やその回答の親切具合、というか丁寧さ、というかそれらのギャップが大きい。
読んでいて戸惑ってしまうくらい。

マスコミの報道写真しか知らない人は、佐藤優さんの言説をまともに聴こうという態度に心理的抵抗をもつかもしれない。
しかし、それはもったいない。
人は見かけではないというが、そういう実例だろう。
これだけ見た目のことをいうと、なんだかけなしている感があるが、そんなつもりはないのだけど。

この相談において、佐藤優さんが相談者に資金を身銭で援助した事例もある。
言葉で応答するという防衛ラインを自身に築いていないので、出来ることを本当にしてしまうわけだ。
佐藤優さんはキリスト教の牧師の資格も持っているくらいちゃんとしたクリスチャンだということだが、
これが教会のもつ機能なのか。
それを垣間見た気がする。

長く続いている宗教が強いのは、実際にその宗教の思いで行動する人がいるからだろう。