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2012年12月27日

街場の文体論

内田樹
ミシマ社
お勧め指数 □□□□□ (5)

通勤電車で本を読んでいて、ふっと別の本を読みたくなる。
読んでいる本が面白く無いとか、集中できないとか、そのときの気分に相応しくないものを読んでいるときに、そんなことを感じることがある。

もっと深く考えたいなぁ、これといった具体的な対象があるわけではないのだけど。
この漠然とした想いは、自分なりに「もっと勉強がしたいなぁ」と思っている状態なので、この気分がしたときは内田樹さんの本を選ぶことにしている。
ハズレがないので。

街場の文体論はこれまで3回くらい読んでいる。
こんな授業を受けていたら、今とは違う自分になっていただろうなぁ。
そう確信的に思える本である。
別にいまの自分が不本意な生活にある、ということは全くない。
むしろ正反対の満足な状況にある。
だけど、それても「もっと違う考え方」が「もっとちがう自分」を生成させていかもしれない。
そう感じ、あったかもしれない自分を少し想像してしまう。
「学ぶことの可能性」ってのは、こういうもんなのだろう。
そう感じさせてくれる。

読んでいていつも気になることがある。
最後の章で語られている宇宙機は「はやぶさ」なのか「あかつき」なのかちょっと判断使いない。
一般的には「はやぶさ」という単語が刷り込まれているだろうけど、時期からすれば「あかつき」のことなのか??
編集者が確認をとってくれればよかったのになぁ、と少し残念な気がする。