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[Proceedings] ISTS, Kobe, Japan (7 July 2015)

Operation by Script for DESINTY Mission:
An Experiment of an Onboard Autonomous Mission Operation Technology

FUKUSHIMA, Y., and KAWAKATSU, Y., "Operation by Script for DESINTY Mission:
An Experiment of an Onboard Autonomous Mission Operation Technology,the 30th ISTS 2015, K-11, Kobe, Japan, 7 July, 2015.


小型深宇宙探査技術実証衛星DESTINYの提案の一つとして,搭載コンピュータ上でLWLが動作させたらどうかという実験提案についての紹介です.

PCからスマホまで地上ユースのコンピュータ上ではさまざまなプログラムが動作していますが,そのなかで「スクリプト」と呼ばれる種類のプログラムが動作している例は少なくありません.このスクリプトはUNIX的なOS(LINUXやMac)では当然のように使われていますが,宇宙機で動作するコンピュータ上ではあまり動作例がありません.

日本の宇宙機搭載コンピュータではファイルシステムすら動いていませんので,スクリプトを動作させることはかんり困難です.一方で,海外ではVxWORKがOSとして動作していることが「普通」ですので,ソフトウエア技術については日本は海外とはかなり水を開けられた状態です.また,この状況は完全する見込みがあまりないです.

このような状況で「宇宙機の自律化」などという提案をしても,ほとんど場当たり的なものしか実現できません.搭載コンピュータ上で動作するプログラムとして提供できる機能は貧弱なものになりますし,また本質的に使いまわしができないので「蓄積」という観点からもあまり見込みがありません.

そこで,こんな状況を「宇宙機にスクリプトを動作させる環境が準備する」ことで一気に解消させようという工学実験の提案です.内容としては全く無理のないものです.しかし,こういう提案しても,一部のメーカーの方しか搭載ソフトウエアを書きませんので現実の宇宙機の搭載ソフトウエアがどうなっているのかなんてJAXAの人も殆ど知らないですのが現状です.だから,「この提案一体なにがいいのかわからん」という反応がほとんどになります.それでも,声を上げておくことは必要だろうと思い提案しています.

ただし,実際のところは,この提案はDESTINYとしても「不採用」になっていますので,なにか別の方法で実現させる必要があります.そして,現在そのための画策を行っています.