百年の誤読
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岡野宏文・豊崎由美 ベストセラーに良書なし、は本当か? の検証をここみた対談集。プロの書評氏たちの評論には目を開かさせられる重いがする。一般的に名著と思われているものが必ずしもよくないだろうという意見には賛成だし、ベストセラーが名著とは限らないことも理解している。しかし、自分が「良い本だよね」と思っている本が酷評されると、悲しい気分になる。 しかしだ。その評論が極めて論理的なものであり、また、現在の視点からなされたものであるならば、感心してしまう。悲しい気分ではあるが、確かにその通りだいう具合に。まったく、私がバカでした、ということを心底納得する。要するに、私がバカでしたということです。 混乱した評価でも、時代が下るとそれなりに「理屈に合ったもの」がでてきます。古い時代にろくでもない本はありますし、今でもある。なるほどあたりまえ。しかし、評価が定まっていないものについて、未来においてもぐらつかない根拠を持った評論というのも、名著を書くのと同じくらい難しいものなのだろう。評価は売れるから、ではない。それを「自分の愚かさの自覚」とともに納得しました。 100冊の後で読んだ本としては、良い巡り合わせ。少し、読書の傾向を変える必要があるかもしれない。 |