新・世界の七不思議
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鯨統一郎 世界の不思議なものの新解釈。驚くどろころか、これが正解ではないか? 学説にする人はいないのか。グラハム・ハンコックのようなしつこさはない。非常にさっぱり、あっさりした「不思議のなぞ解き」を提示している。良い本に出会えたことに感謝。 |
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鯨統一郎 世界の不思議なものの新解釈。驚くどろころか、これが正解ではないか? 学説にする人はいないのか。グラハム・ハンコックのようなしつこさはない。非常にさっぱり、あっさりした「不思議のなぞ解き」を提示している。良い本に出会えたことに感謝。 |
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塩野七生 ネロが自死に追い込まれたあとの混乱。ガルバ、オトー、ベテリウスといったどさくさ皇帝と混乱を収拾したヴェスパシアヌス、ティトス、ドゥミティアヌスの物語。 どさくさに皇帝になった3人をみていると、皇帝という統率者ができない人がその地位につくとどうなるのかという具体例になっていることがわかる。「やる必要があることは一切やらず、やらなくていいことばかりする。」そう、著者は評価している。 ティトスとドゥミティアヌスは兄弟。おそらく、資質でいえば同等。ただし、育った環境が決定的にちがう。ティトスは軍人の父のもとで、弟は「いずれ皇帝になる人」として育った。人の機微が分からないのか、軍事もローマ人の性質も読み切っていない。ドゥミティアヌスがやったことは、ティベリウスの文書類から勉強したこともあり、間違ってはない。合理的なことをやった。カリグラとは違う。混乱時の3人の皇帝とも本質的に違い、ローマにとっては大切なことであった。だけど、人間社会の勉強が足りなかった。人については、本で学ぶには眼界がある。感覚として、理解することができないまま、合理的な行動をとり、結果的に人から排除される。 歴史的事実を記憶することなどよりも、「なぜだろうか?」の考察を読者に問いかけてくる塩野の本を読める幸せは、私にとって何事にも変えがたい体験。 |
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サイモン・セイントローレント XMLのDTDの意味(文法、その利用法)説明が主体。よって、この本はある程度XMLを知っている人向き。また、書かれた時代が古いことと的確とは言えない説明が多いため、「よくわかる」とは言えない本である。 しつこくDTDの説明やサンプルを見ているうちに、XMLはDTDのインスタンスであるというメッセージが理解できた。つまり、こういうことだ。 |
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山崎秀夫・山田政弘 ソーシャル・ネットワーキングとはなにか。人と人をつなぐための道具。人付き合いがいやな人間があつまって形成された、あるいは、人影から中傷しあうという本質的に人付き合いができない人の寄り集まりであるネットワークに嫌気がさした人が「安全」な社会をネットワーク上につくった。信頼できる人からの紹介がなければその社会に入ることができない。覆面やろうではなく、素顔のままで人格的な振舞いを要求させるネットワーク・コミュニティーをそう呼ぶらしい。 一方で、Googleがもくろんでいるような「検索エンジン」に人脈と暗黙知をインプリメントするための道具立てのような意味もある。人間のネットワークを計算機上に載せる。うまくすれば、信頼のおける「人脈」が検索できるのだ。だれだれの知りあい、だれだれの紹介。だれだれが信頼できれば、検索に意味でてくる。そのように、いったん人間を検索対象におとせれば、その人間の特徴として「暗黙知」すら検索対象にすることができる。 アンチ2CHという程度での理解、オフ会メインの友達形成サイトという理解では、結果的に自律的に形成される機能を見落としてしまう。人が考えてやることは、自己組織化、機能の進化がかならず見受けられるので、じつに面白い。 しかし、私には紹介者がないので、実際のソーシャルネットというのがどんなのだか見れない。ちょっと残念。おそらく、掲示板システムのようなものだと思うけど。 |
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阪本啓一 阪本啓一が考えるリーダー像。それは生まれつきではなく、学ぶことでなる。喜怒哀楽があり、面倒くさがらず、成功も失敗も笑いもある日々を送りつつ仕事をする人。なによりも、部下を育てることができる人。Quority of Lifeを向上させること、それを社会に詰め込もうとしている熱い人だからこそ語れるリーダーシップ論になっている。精神論は、含まれていない。イデオロギーもない。象徴的な4コマ漫画もある読みやすい本。 考えることではなく、実行すること。それが生活の質の向上に資すること。こればっかりを考えている著者の姿勢がよくわかる。熱いなぁ。会ってみたい。とりあえず、講演があれば聴講したい。現場をしる、自分で体験する、目標からブレークダウンしてサービスを考える姿勢は、開発や学問に適用したほうがいい。モラル教育などするよりも、このような熱い人間を言葉を聞いたほうが学生が将来において「感謝する」教育ができるだろうし、彼らが担う学問や技術、あるいは、人々の生活の質の向上には効果があると思う。私は、この人の熱さを見習っていきたい。 |
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高橋麻奈 XMLについて、簡単にして完備な説明本。取っ付きやすさでは定評のある著者の本だけある。今ひとつピンと来ないXMLを知るための第一歩として、この本は最適ではないか。XMLだけでなく、それに関連する事柄を網羅している。DTDやスキーマ、XSL、DOM、JAVA、DBについて、見開き2ページで図入りで紹介している。 3年くらい前に購入して、ほったらかしに成っていた。もっと前に読めばよかったのだが、当時の私には興味があっただけで必然は無かった。だからダメだったのだ。今、少しXMLについて頭を整理する必要があったので、通勤電車で読んでみたのだが、とても分かりやすかった。というより、この本で一番難しいのはDTDの定義であろうから、本質的に簡単なことしか書いていない。すでに4年前の情報なので古いといえば古いので、別の方法で知識をアップデートする必要はある。 |
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スティーブ・グラント ロボットの脳をつくる。その目標を掲げてAIを研究?している著者の考察。科学的というより、工学的な洞察集。モノを考えて作るのではなく、つくってから考察するタイプの格闘を自費で続けている。大学や研究所ではなく、好きだから知りたいからという動機で始めたAI研究の存続を掛けて、この出版の印税を研究費・生活費に当てたいと語っている。 出だしに魅かれて読んだが、ぱっとしない。モノを作ってから考察するという研究方針は、自律系システムを扱うときには一般的なもの。著者の当面の成果である視角野V1、V2に関するニューラルネットの挙動について、意味あり気程度の解説しかない。いや、詳しく解説されているのだが、私にはよく分からなかった。図や数式を使うか、モデルを使うかして説明してくれほうが読者にはありがたいが、複雑なものを複雑のまま扱うという著者の考えがある以上、それは望めない。 成果についても、どれほど新しいのは不明。もっといえば、その成果すら「明解」なかちで示されていないので、達成したことと達成するであろうことの切り分けが明解でない。自分の趣味の延長での活動だからとやかくいう筋ではないが、人に伝えたいのであればもう少し工夫が必要だろう。 |
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金平敬之助 いい経験を集めたエッセイ。読んで嫌な気分になる人は絶対にいないだろう。言葉が人にあたえる影響のうち「良いもの」だけを集め、言い話しだぁと思えるトピックに盛り込んでいる。どの文章も短い理由は、記事のコラムかなにかを集めたからなのか。癒し系という分野があれば、この本は筆頭にあげられる。 ビジネス本という分野ならば、これはほとんどファンタジー。そんな生活が日本にあるのか、と疑ってしまうのだが、そういう人はすでに前提がおかしいため、この本にある世界にはたどり着けないだろう。いつも気分が良い人にだけ訪れる偶然。 |
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村上春樹 羊をめぐる冒険が結構面白かったので、とりあえず手にしたこの文庫本。著者のデビュー作とか。主人公の「僕」や「鼠」という人物の説明があった。シリーズ物は元から読まないといけないと、改めて思った。 |
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村上春樹 何の気なしに読んでみた。感動はしないけど、ワンストップ。つまり、読み始めたら、一気に最後まで入ってします。トイレもなし。メッセージとしては、私は理解できないところが多い。しかし、ページをめくる苦労はない。言葉がクオリアを励起している。ただし、だからといって、何かに結びつかない。著者の時代と共通な点がないからだろうか。 それにしても、目的は一体なんなのか。黒い★の話しはどうなった?著者の意図なのか、次回作への伏線なのか、意味不明な展開がある。こういうことがあるので、ちょっと歴史には耐えられないかもしれない。でも、すきだけど、大好きではない。 |
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小杉俊哉 ラッキーはラッキーな人にやって来る。なぜなら、幸運ト呼ばれるものは人が運んでくるからだ。人は幸福な人に自然に近づいてく。好きだから。楽しいから。 スタンフォードのクランボルツ教授の「Planned Happenstance Theory」を分かりやすく紹介している。幸運と呼ばれる人には共通点がある。それは、幸運を呼び込むような行動をとっていることだ。こういう、すごく「うれしくなる」理論である。はじめて知ったとき感動した。人材マネージメントのような経営の一分野では知られた理論である。 幸運は人が介在するかぎり、幸せな人のところにいく。慰めるよりも、楽しいほうがいいに決っている。人は人なのだから。私が酒の席でいう話しは、ほとんどこの類の話しなのだ。意識的にそうしている。たくさんの人に知ってもらいたい考え方だから。 |
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さくらももこ この人、すごく上手なエッセイ書き。ちびまる子ちゃんのアニメのキャラ先行で、文章を読んでいても頭のなかで声優さんの声に変換される。まるこ、おねーちゃん、おかーさん、ひろし。だから、読んでいても漫画を「見ている」ようで、すごく楽しい。漫画を見るよりいいかもね。へんに文学好きの人がかくより、場面が人物が浮き上がるような言葉が並んでいる。地の文がもももこのしゃべりになる(TARAKOの声)ので、読んでいる気がしないのだけど。 内容は漫画と同じ。ももこの着眼点とちょっと変わった「比喩」。子供の発想の「面白さ」が、妙に笑える。嫌みがない笑い。じーさんが死んだときに笑い転げるところが、子供の残酷さでもあるのだが、それは本当なのだから仕方がない。ともぞうじいさんは、理想像だったんですね。 もっと評価されてしかるべき作品ですよ、このエッセイは。 |
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さくらももこ もものかんづめに気を良くして出した2冊目。1冊目の「ほんわかさ」が弱くなっている。まるちゃんの話しではなく、現実の人の話だということがつたわってくる。面白いエッセイを書いてもらうためにインド旅行に行ったりしているが、これは入らない。この人の良さは、普通の生活の切り出し方、とくに、子供ならではの視点にあるのだから。 |
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中谷彰宏 会社の会談をベースにした「おとぎ話」。文庫本サイズであれば、ちょっとしたときに楽しめそう。ただし、サラリーマンの方はどうかな?出版社がダイヤモンド社というのが面白いけど。 この人、この本以降は「中谷彰宏本」という分野を切り開いた。すごいペース。最近ペースが落ちているようだから、また、重厚なサラリーマン物語を書いてくれるかもしれない。 |
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中谷彰宏 中谷彰宏のデビュー作(だったはずだが。。)。ブックオフにあった。珍しいと思い、即購入した。中谷彰宏のサラリーマン時代の思い出を一つの物語に仕上げてある作品。小説とは言い切れないが、ストーリーはサラリーマン実話。憧れどころか、私では勤まらない商売だと痛感させる広告業界のお話、というか、若手サラリーマンの日々の生活なのでしょう。 こういう本を書けるのなら、今でも書いて欲しい。ただ、文学賞とは縁遠いと思う。ストーリーは実体験をベースにしているからは「厚い」、会話も悪くない。だが、言葉による表現がほとんどない。動作とか風景とか心象とかの記述が弱い。その技術がしっかりあれば、もっと読みごたえがあるものになっただろうなぁ。 |
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阪本啓一 リーダシップとは、たくさんを凧を引っ張る力ではなく、編隊飛行を統率する能力である。メンバを引っ張るリーダーならば、その人が止まれば全員(凧)はすぐさま地面に落ちる。ところが、編隊飛行の場合は、基本的に全員が自分で操縦することができる。リーダーのタスクは、その状態での変化である。指示通りやらせることではない。 その実現には、6つの能力が必要である。好きのオーラを発する、思い描く、育成する、コミュニケーションをとる、戦略、戦術である。「好き」であるものを語らせれば、ほとんどの人は輝く。好きは「星」なのだ。その実現のためには、始終そのことを考えてることだ。そうすれば、何時の日か自分が変化し、周りの人に伝染する。その変化は体の変化を要求するので、すぐにはできない。ゆっくり、時間をかける必要がある。 この部分が、この本の核心である。類書とちがうのはこの部分。阪本啓一らしさは失われていない。主張も等身大なため、なんの疑いももたないで体にしみ込んでゆく。よい本である。 |
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川島レイ 手作り衛星を実現させるまでの熱血学生物語。理系的な体育会系物語。学生版プロジェクトXというところ。ダメだの無理だの言われていることを、チームメンバとすったもんだしながら実現させるというお話。 内容はともかく、文章が稚拙。よく、出版できたものだ、編集者は手を入れないものなのか?後半は話しそのものが盛り上がるので読めるが、著者の視点が「客観化」されていないので、内輪ネタ満載の人の日記である。 24時間中23時間50分は衛星のことを考えている、という夢中な若者らしい表現が面白かった。唯一ここだけがよかった。それで、☆は一つ。 |
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中条省平 小説論。言葉の芸術についてのよもやま話。小説家というか文「学」と学問についてのあれこれ。短くせよ、形容詞、副詞はつかうな、感情を行動や態度で表現するべきで「言葉」で書くな、といった「技法」についての記述、実際の小説を使っての講義が中心になっている。 小説を楽しむ人ではなく、解剖する人、評論する人はこんなことを考えているのか。文学専攻の人の興味に触れて驚いた。著者は大学教授ということだが、私はこの授業は途中でブッチになるだろうと思った。つまらないのだ。興味の持つべき場所が全く外れているのだ。私には文学は向かないと知った。昨日読んだ評論家(豊崎さん)が語っていた評論とはだいぶ違う視点であり、論点であるから、文学といっても一通りではないのだろう。 とは言え、「へぇ、そうなんだ。参考にしよう」と思ったところは数ページある。だから、評価1(0ではない)。 |
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大森望・岡崎由美 数多くの文学賞がある。文学に特別に興味を持っていない人ならば、「賞」以外のものではない。賞に特徴があるなんて知らないだろう。ただ、「上下」があるだけ。私はそう思っていた。この本は、あまたある賞の「特徴」を紹介し、受賞作の傾向やその後についてのよもやま話が載っている。 直木賞・芥川賞ってすごいのかと思っていたのだが、そうではないらしい。本を読まないで選考することもしょっちゅうのよう。結構いい加減なんだ。受賞作品って、「学術的」という香りさえする。それは勘違いなのだ。 とすれば、受賞作家や受賞作品というものに対して、特別にバイアスを書ける必要はない。自分の時間は有限だから、縁のある作品をうまく探して読むのがよいのだろう。もっとも、「どうやるのさ、実際」と言われても困ってしまうのだが。 |