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バカなおとなにならない脳

養老孟司
理論社: 1260円
お勧め指標: □□□□■ (4)

 10歳から17歳くらいまでの生徒さんの「人間/脳」にまつわる質問に対するQ&A集。子供の質問であっても読むにたるよいもの。現代の子供は人間関係につかれているのだろう。


 ぼくなんか、小学生のときから虫捕っていますけどね、魚とりも好きだしね、そういうことやっているときに、他人がそれを好きかどうか、自分がどう思われているか、なんて問題じゃないですよ。自分は虫が捕るのがすきだってことけ。


 あぁ、本当に多いね、こういう悩みが…。どうして誰も教えてやらないんだ。人間だけがせかいじゃないんだ、って。

 いまの社会は、それに近い。人間中心の状況だけしかない、逃げ場の内世界になっているんじゃないですか。


 親がサラリーマンばかりならば、親には人間世界がすべてだから、子供にそれが伝染するのだろう。それは、その子供の親も八方詰まっていることを間接的に示しているのだろう。よく考えれば、ともすれば自分もそういう発想になっていることに気づく。

 何かをすれば良い、というものではないことはよく知っている。人の世界は「ああすれば、こうなる。」なんてことは、実はない。そのあたりを考えながら、日々の生活を見直すきっかけになる本です。何といっても読みやすいし、余計な能書きがない分、分かりやすいよい本ですね。

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