私の脳はなぜ虫が好きか?
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養老孟司 虫取りについてのエッセイ。日経エコロジーに掲載されていたものをまとめた本。著者はファーブル昆虫記のようなものにするつもりだったが、環境に関係する内容を入れようとした(要請された)ことと、虫取りそのものを細かく記述するほど余裕がなかったことから、虫取りを中心した社会評論的な読み物になっている。 |
あることを本気で好きな人が、好きなことについて好きに語らせると聞いている方もその気にさせらることがあります。虫の話ですから(笑)、気軽に読んでいられますし、好きなことをやる人がどれだけ楽しんで生きているのかを知ることができ、うらやましくなります。そんな典型の本です。
自然死とは生き方(Way of life)であるという話しがありました。それさえ分かれば、次のような方法をとるはずだと。
”虫好きとは、機能重視の人たちである。だから、機能の話しには、きわめて乗りがいい。巡査部長だろうが、平の巡査だろうが、仕事は実質的にはなんだ、と聞く人たちなのである。その答によって、俺は平でいいとか、部長がいいとか、そうなるだけである。虫が大切。それがまず決れば、あとは自然に決ってしまう。(中略)どうせ長い人生ではない。自分にとって一番大切なことはなにか。それが決らないようでは、人生という重大事に対して、どういう決定の仕方があるというのか。逆にそれさえ決っていれば、あとはどうということはない、人生の些事である。”
この他にも、虫好きの目から見た「只流されて生きている』人に対する提言が多くあります。私は好きな本です。