成功して不幸になる人びと
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ジョン・オニール いわゆる「成功」した人のうち、かなりひどい精神的な状態に陥る人の例を紹介した本です。成功すれば、お金があれば幸せになれるというほど、生きていくことは単純ではない。それを改めて教えてくれます。まぁ、よくよく考えてみれば、あたりまえなのですが。 心理的なメカニズムは、お金があろうとなかろうと人間には備わっています。成功したところで脳の働きが変わるわけではありません。お金があっても対人関係の基本が変わるわけではない。自分にある傾向「分裂症ぎみ」や「投射僻」などがあれば、周りにいる人との関係から「増幅」されることは十分ありえます。だから、余計猜疑心がふくらんだり、不安になったりして、結果的に不幸なことになる。 |
こう言うと、「負け犬」論の人は否定するでしょう。もちろん、成功して幸せになっている人はたくさんいるはずで、この本では「長距離成功者」と読んでいます。このような人はある意味、成功しようがしまいが、幸せな時を過ごしていたでしょう。お金と幸せは「因果」ではなく「相関」の意味で「関係が深い」ということをこの本の著者は語っています。人生うまくいかない人を応援する本ではなく、成功と幸せは因果関係ではないということを主張したいのですね。
”巨大なピラミッド型組織では、意思決定機関が本社ビルの頂上に君臨している。だが、口の悪い人に言わせると、ピラミッドの頂上は空気が薄い。”
まぁ、そんな気はします。決して頭がおかしくなる(いや、そうかも)という意味ではありません。果たして、役員と呼ばれている人は幸せなのか? 自分がいる組織をよくよく眺めても「全くうらやましくないし、あんな人生を送りたくない物だ」とよく思います。これを「負け惜しみ」の発言ととるかどうかは、人それぞれですけど。