« 日本人とユダヤ人 | メイン | インストール »

人は見た目が9割

竹内一郎
新潮新書: 680円
お勧め指数: □□□■■ (3)

 ノン・バーバルコミュニケーションの勧め。「言葉を用いないで意志疎通をはかる」意味で、しぐさや服だけでなく、声の高低、間なども範囲に含まれます。要するに、第一印象を決めるものをさしています。

 著者は演出やマンガ原作が仕事にしているそうです。その仕事のなかで、「なぜ、同じ原作なのに、マンガ作家や演出・俳優によってこうも結果がちがうのだろうか」ということに興味をもったようです。込められた言語メッセージは同一にもかかわらず、全く違う結果になるのは「言葉ではないもの」が結果の大半を決めるからだろう。そういう視点からの観察を本としてまとめられています。

 この本の初めの3分1はとても参考になります。マンガのコマ割りやキャラクターの配置など、「なるほど、そんなことで確かに印象が全然誓う。これは、人の心を制御する因子になる」と理解できます。が、残りは基本的に受け売りです。私でも知っている心理学実験の結果を紹介したり、時事ネタの解説をしたり(しかも、それは違うだろうと私は思うレベルのもの)で、全くダメです。要するに、これは、無理やり話しを膨らませて関係のないものを編集者が入れてしまった結果であろうと想像します。

 「マンガの伝達力」という章だけは、マンガのからくりがわかってとても良いので推薦できます。でも、立ち読みでよいでしょう。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.significa.jp/scienza/BlogMgrMt/mt-tb.cgi/17

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)