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呪の思想

白川静+梅原猛
平凡社: 1800円
お勧めゲージ: □□□■■ (3)

 白川静という先生の本に興味をもっています。漢字の先生ですよね。とくに、象形文字について著名ということです。しかし、私はどうも漢字や中国史については詳しくないし、興味ももてないです。三国志すら読んだことがない。とりあえず、梅原猛さんとの対談ならば取っ掛かりになるだろうと思って読んでみました。

 甲骨文についての記載がおもしろいです。なにやら遺物らしき骨に、筋がたくさんついている。それをよくみると「雨降らんか」って書いてある! 久々に驚きました。本当に象形文字って使われていたのだ。しかも、すごいシステムなんだ。かなり賢い。私はこういう「工夫」にはとてももろい。涙ぐむくらい感心してしまうたちなのだ。

 本書の構成は漢字というよりも、中国史や古代日本の中国文明との関わりに話しが多いです。私はアイヌの人の習慣は縄文時代からのものが残っているということ(江戸期まで貝塚をつくっていたということなど)が印象深くの残ってしまいましたが、これはどちらかというと梅原さんの脱線話であって、本書の筋ではないですね。「詩経」や「孔子」についての語らいが中心のようです。

 やっぱり漢字の由来は面白い。漢和辞典など読んでもちっとも面白く感じないのだが、「白川学」と呼ばれるものには興味をもってしまう。地味にだが、調べてみようと思いました。 そんなきっかけとなる本です。

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