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ローマ人の物語〈11〉終わりの始まり

塩野七生
新潮社: 2800円
お勧め指数: □□□□□ (5)

 マルクス・アウレリウス、コモドゥス、混乱、セプティミウス・セヴェルスについての巻。下り坂はどのように始まり、どのように進行していくのか。

 マルクス・アウレリウスまでが賢帝で、その息子であるコモドゥスから下り坂になるとギボンが書いて以来そういうことになっています。しかし、塩野さんは「そうではない」という。人の世の中がそんなに簡単なわけはない。悪者を見つけると、そいつにすべての責任を押し付けるのは単純だし、そして多くの人が納得するのかもしれない。けれど、それではおとぎ話になってしまう。

 夏が終わったら秋になるのではない。夏の夜は、すでに秋になっています。五賢帝の時代の真っ最中に、あらゆることの種は蒔かれていた。映画では描くことはできない塩野さんの考え方を是非読んでみてほしいです。

 個人的な感想:マルクス・アウレリウスの自省録をパラパラと眺め、印象深い言葉を拾ってみる。すると、こんな哲人が皇帝だったのかと感心してしまいます。ただ、この人、生まれる時代を間違ったんですね。

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