ザ・プロフェッショナル
|
大前研一 プロフェッショナルとはなにか。単にある分野のスキルがある、知識を持っているだけでは「スペシャリスト」である。では、スペシャリストとプロフェッショナルとは、なにが違うのか? この問題を平易な語り口で教えてくれます。奴隷家業のサラリーマンではなく、もっとプロフェッショナルが出現しないと日本は危うい。もっと、プロが現れてくれ。そういう気持ちで書かれた本だということです。 この本の定義でいえば、「プロフェッショナル=スキル+規律順守精神」です。ある価値を信望することを告白する。これをプロフェスと呼び、それがプロの語源です。だから、単にスキルがある人や自己の幸せを追及する人はプロではない。 |
また、新たな権限が与えられることで、バケる人がいるのも事実です。それでも、あえて言わせていただきたい。あなたが成長するかどうかなど、実のところ、顧客にすれば、どうでもよいことなのです。あなたにすれば、失敗は成長の糧でしょうが、顧客にすれば、たまったものではありません。
プロとして必要な「力」とはなにか。代表的なものは、「先見力」「構想力」「議論力」「矛盾対応力」です。ただ、これは、プロならば結果的に身に付いている能力であって、プロとしての十分条件ではない。本書の論理展開で引き合いにだされる事例は「私はこうして発想する」に近いタイプのものですが、この本での語り口はくだけたものではなく、年齢層の高い人も受容されるものになっています。
ただ、個人的な感想を言わせてもらえれば、大前さんが日本語で書かく本は、どうも「歯ごたえがない」感があります。「The Next Global Stage」のような本を書くつもりはないのでしょう。