わたしはこうして発想する
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大前研一 大前式の発想法を「やさしく」語ってくれます。社会人対象の本ですが、言葉選びに配慮があり、これ以上ないくらい論旨を明確に絞って、しかも単純な論理で構成された本になっています。これなら、中学生の教科書として売り出せます。 発想の手法としては、1:先入観を疑う、2:ネットワークの視点で対象を見る、3:オンリーワンを指向する、4:歴史の教訓をリアルに感じる、5:敵はどう考えているのかを想像する、6:他人に対して言葉を使って討論せよ、という具合です。(以上は、私の理解を列挙しているので、目次とは違っています)。 |
この考え方のベースは、ギリシャ以来の哲学、ヨーロッパ生まれの科学をベースに、人の歴史を客観化する能力や言葉の効果的な使いかたなどを混ぜて方針としています。一見すると、当たり前だし、おれもやっていると言えるくらい簡単なことのようです。真実は、以外に簡単で易しいことなのかもしれない。ただし、これらのことを「同時に」「高速に」実施できるところがこの著者が常人と違うところです。
発想することは、自転車を乗ることと同じで、自分で実施しながら身に付けるよりないです。この本を読んでも、なるほど、と思うところはたくさんあるし、具体例もたくさんあります。読んでいると楽しいし、勉強になるのですが、それで終わっては「ダメ」なんでしょう。
この本で紹介された指針は、頑張れば覚えられる程度です。まずこれらを覚え、自分で何かを考える際に、「あ、この指針でやってみよう」と意図的に練習を積む必要があるのだと思います。私は、まず、(1)先入観を疑う、ことから練習するつもりです。マスコミの情報を耳にしたとき疑ってかかることにしていますが、これを無意識に「疑う」レベルまでには達していません。体にしみ込んでいない。要するに、できていない。継続は力なりです。私は1テーマずつ2ヶ月くらい意識的に実施するように訓練している最中です。