2005年で面白かったものベスト3
どうでもいい話しですが、一応年末ですし個人的な精算も含めてベスト3を決めてみました。
今年の大発見はなんといっても山本七平さんという人を知ったことです。自分および日本を見つめる補助線として感動的なくらい助かったと思います。まだ全部を読んだわけではないですが、この人の本から1冊あげるとすれば
(1)日本人とユダヤ人
ですね。山本さんの本からは日本人というよりも、西洋社会を理解するうえでどうしても知らなければならない「キリスト教」についての考えをずいぶんと教わったつもりです。それも「教義」を理解するという方法ではなく、古代オリエント社会の成り立ちからユダヤ的な発想、古代ローマ世界での位置付けを通してみる方法です。だから、クリスティアーノの人とは全く別の理解の仕方をしました。ただ、美術や歴史書を読む際の基本知識は身に付いたのでありがたく思っています。
次。比較的最近の本ですが、塩野七生さんですね。とくに、
(2)ローマ人の物語12:迷走する帝国
きっとつまらないのだろうなぁと思ったのですが、全く逆の感想。活劇をみるような面白さはないでしょう。だから、多くの人は気に入らないかもしれない巻ですが、これほど「ローマ衰退のダイナミクス」を暗示している記述はないでしょう。興隆の原因が衰退の原因にもなると良く言われていますが、それともちがう。「ローマ人がローマ人であった理由」がそれと気付かれないうちに、全く他に方法がない状態で失われていく。これはもう、神の視点から見た人間社会の面白さと悲しさの物語を見ているようでした。
そして、最後は、鯨統一郎ですね。
(3)新・世界の七不思議
かなり、ハッとしました。いまだに、アトランティスは彼の主張がもっとも確からしい。推理ってほどでもないし、なぞ解きというほどでもないです。ただ、証拠と推論だけであんな「おどろき」な発想ができるのだなぁと感心しています、未だに。狩るい本ですけど、本格ミステリーファンじゃない、普通の人にお薦めです。
番外として、とても気になるのは月並みですが、綿矢りささんです。もっと面白い物を期待しています(が、大学生になったらむりかもなぁという気もしますが)。