陰日向に咲く
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劇団ひとり へぇ、という面白さがあります。5話の短編がチェーンのようにつながっています。だから、時間的にも空間的にも広がっている。きてれつな設定がないため、想像しやすいです。それぞれの話は、くすっと笑えるおかしさ、ちょっと哀しい気分と懐かしさにあふれています。自分の周りにいるタイプの人、全くいないタイプの人。それそれが自然に「ワールド」に組み込まれているんです。読み終えると、全く架空の一つの世界を感じます。劇団ひとりって、こっちのほうでも十分作品を残してくれるとお思います。 個人的に嬉しかったのは、浅草の細かい場所の描写が正確なので、ありありとその風景を思い浮かべられるところです。浅草寺裏のバスが何台かとまれる駐車場でのシーン。良く知っているなぁ。子供の頃に遊んだことがある場所だけに、ちょっと好印象をもっていしまします。私としては、アイドルの話しが感動的なくらいうまくできていると思いました。行動が理解できない変な人の話しではなく、完全な動機があり、それが形をかえると「意味不明」な行動に結びついてしまう。思い込みがどんでもない方向へ発展する人の弱い部分をよくぞ表現した、と思いました。お勧めす。 |