シュメル ー人類最古の文明
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小林登志子 シュメルだけを扱った新書は珍しい。新書なのでただ学術内容だけを簡潔に記述したような本ではなく、現代の生活と関連を付けるような記述が多く見られる。アテネオリンピックのイラク選手団の入場行進の状況やイランイラク戦争で持ち去られたシュメル美術品などへの言及されている。 ハンコは日常品である。ハンコを現在でもつかっているのは、実際問題日本だけである。シュメールでも日常生活に円筒印章というハンコが使われていた。ヒモを押すことで、IDカードやアクセサリーのようなものでもあった。泥に押した印影をもとに、シュメールの文化をこの本はしてくれる。有名な遺品を陳列し、解説をつけるだけといったつまらない本とは違い、一つの作品をまめに解説している。つまり、ちょっとしたガイドさんのようなところがある本。 いつか、中東に行ってこれらの美術品を直に見てみたい。それがだめなら、大英博物館かルーブル博物館。そんな気分を涌かせてくれる。 |