須賀敦子のローマ
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大竹昭子 須賀さんの軌跡をたどるエッセイ集。須賀さんの文章で紹介された土地、人を巡りながら須賀さんの生き方を理解しようとしている。この本だけ読むとすれば写真がよいかんじなので楽しめるだろうけど、須賀さんの4部作をよんで、その半生に思いをはせることができるのならば、かなり興味をもって読めると思う。 ”「須賀さんは、自分の作品を書く前から、作家のような話し方をしていました」 なるほど。そう考えれば、架空の物語を書いてそれを楽しんでもらえることにもきちんとした「意図」が入り込む余地がある。文学というが果たして学問なのかと以前から疑っているのだが、上記のような「意図」をどう作品に反映するのかという結果を体系化すれば、表現の手法についての学問になる。道具の学問が工学になるように。 そんなことよりも、眺めるだけでも、ローマの普通の風景写真がなんともいえない雰囲気を醸し出しているので、見るだけでも楽しめる本です。 |