「みんなの意見」は案外正しい
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ジェームズ・スロウィッキー ある問題について、多様な人の意見を集計すると、大体妥当な答えになる。人が思うほど、衆愚というものは存在しないのだ。ちょっと面白い始点の話を、きちんと解説している珍しい本です。 衆愚政治という言葉がある。普通の人の意見など、意味がない。頭の良い優れた人の意見に耳を傾けるべきだ。そいういう認識が存在する。いわゆる政治学の問題である。これまで数千年、そんなことを実現しようとがんばってきたようだが、結局一度も成功していないようである。まれに、一時的に目的を達成できそうな状態になっても、コアになる人が死んでしまえば、再び混乱になる。結局、安定して優れた人を排出する機能は人間社会にない。だから、困っている。 多くの人を集めて意見を集計すると誤った方向にいく。実はこれは「多くの人の質」に問題があるのだ。均質な人をたくさんあつめても、集団思考という状態に入り、事態は悪い方向へと進む。 まぁ、結局、B29を倒すために竹槍訓練している人にむけて、「竹槍ではB29に届かない」と言わせるかどうかである。 私もよく経験する。頭の良い人の集団ほど、周りがばかだと思っているというシーンは日常茶飯時である。そういうくだらない集団からいかにして逃れるか。これは楽しく生きるために是非とも知っておくコツであろう。みんなの意見は「案外」正しいのである。そういうマインドをもって、人の意見を集計してみる視点を持つのは一つの方法であろう。 |