ハイコンセプト
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ダニエル・ピンク 大前研一訳の本は珍しいと思って手にすると、その理由がわかる。これは、以前から大前さんが主張している内容ではないか。ある水準までマーケットが成熟した後、カスタマーが求めるのは「物語」である。これを実に平易な言葉でかっている本である。久々のビジネス書らしいビジネス書である。 情報、知識、文脈、そして感情を小さなまとまりに要約してくれるのが物語である。それ自身でパッケージなのである。そして、人類史のうち、言葉で残っているものは神話であり、ようするに物語であることを考えると、これまでもこれらも物語の重要さはかわらないだろう。食うや食わずから、一定の余裕がうまれれば、商品の違いを決定づけるのは「物語があるかどうか」である。実に分かりやすい主張である。 売れ筋のCMをみてみればよい。製品の性能よりもイメージ、イメージよりも「物語」をおしてるものの方が記憶にのこる。残っているのは情報でも印象でもなく「感情」というか、クオリアなのである。そして、無意識のうちのクオリアを人は選択する。それがよいものであれば。いかに、人の中に入り込むか。共感という言葉は、ついにはマーケティングに使われる時代になったということ。そう思って、今後の商品を見ていくと、売れるものが売れる理由がよく見えてくる。 |