君子の交わり、小人の交わり
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養老孟司, 王敏 養老孟司さんの対談集。今度は中国について。中国出身の日本文学研究者である王さんと現代の中国について話しあうというものです。中国の政治を議論してもしょうがないのですが、そこは養老先生のことです、政治議論にはなりません。中国語には「冠詞」がないことから、抽象と具象の違いをどう表現するのか? その違いがないから、「日本人が悪い」などという抽象と具象との違いをかんがみない行動になってしまうのではないか? というような話が展開されます。 興味を持ったのは日本文学についての話。本の内容とは直接関係ないのだけど、村上春樹への言及が面白かった。曰く、あの人の作品には「日本の土俗性が全く感じられない」というもの。だからこそ、世界で受け入れられるのだと。なるほど。そうかもしれない。王さんが日本文学の研究者だからでしょうけど、中国の人と日本の人の「考えの背景」にあるものの違いを知ることで、それぞれの文学の違いについて知ることができました。 |