神々の世界(上・下)
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グラハム・ハンコック 読んでいて、久々に興奮する本でした。「シューメールと日本には繋がりがあった」というような、くそトンデモ本とは違い、ちゃんとしか考察と引用文献、それと識者との議論がかかれいて、十分知的な本です。ハンコックを悪く言う人は多いようですが、ある程度自分でものを考えた経験のある人ならば、彼の本は「読む価値がある」と思えるはずです。 思いつきはとんでもないけど、その後仮説を明文化し、それを証明するための証拠や過去の研究を探すところは在野の作家にはない態度です。とくに、過去の文献、論文を調べて、その文献のキーマンとなる人とあって話を聞く、自分の意見を聞いてもらう、話が平行線になってもその状態を認めるという態度は学生さんに見習って欲しいところです。ハンコックの切で弱いと思う態度は、自分に不利な証拠がでてきたら、それを「全部」明示するというところでしょう。この本では、それが完全にはなされていないようですが、学術レベルに高めるときにそれがネックになるでしょう。ただし、いかなる研究であっても、そもそもは「思いつき」が動機であるし、それがこれまでの常識を覆すものであれば素晴らしい研究のテーマになるものであって、素晴らしい研究者であるにはそのようなテーマを見つける能力にあるわけですから、ハンコックの発想は十分評価させるべきです。私は研究者として、そう思います。 さて、内容ですが、結構衝撃的です。1万年くらい昔に海に沈んだ場所に、人口の巨石文明の跡がある。それも、多くのところで見つかっている。さらに、その場所を記した古い地図には、その場所の氷河期の終わりのころの地形が示されているというものです。この場所を著者が赴き、調査し、研究者と仮説をぶつけ合う。つまんないミステリーよりもはるかに面白いです。 |