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旅の極意、人生の極意

大前研一
講談社 1600円
お勧め指数 □□□□■ (4)

 よく出かける人は、良いところを知っている。世界的企業をまたにかけて半端ではない数の海外渡航経験をもち、かつ、現地で一流の人と交渉を行ってきた人ならではの「海外旅行お薦めスポット」の紹介となれば、ちょっと興味を持ってしまう。おいしい店、知られざる場所など、期待してしまう。ただし、きっと「超高級」と名がつくようなレストランばかりだったらがっかりなのだが。

 紹介されているところは、確かに高級なところが多い。ベネチアの「ダニエリ」なんて、そりゃ泊まりたいけど「分不相応」という気がする。実際問題普通の人がいけるかどうかは不明なのだが、紹介されている内容に「嫌み」がないのがよい。芸能人などがこういうものを紹介すると大抵腹が立つのだが、そこは大前研一さんだけあって、「普通の人が読んで、へぇ」と思えるように仕立ててある。OLグループならば「じゃ、行ってみようか」といいそうな感じの本である。

 でも、この本の価値としては、大前さんが学生のときに「通訳バイトを通じて身に付けたことが、私の人生の基本になった」という、有名な話を実感させる文章であり、証言である。これらがコラムになっている。学生時代って、偶然の出会いでもあるよなぁ。

 この本は写真も多いし、文章も易しいので気軽に読めます。リラックしたいときにお勧めかな。ちなみの、私は「ベネチア」に行って見たくなりました。来年、移行かな。

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