« 小林薫と訪ねる 美の巨人たち | メイン | イノベーションの達人! »

優雅な暮らしにおカネは要らない

アレクサンダー・フォン・シェーンブルク
集英社インターナショナル 1365円
お勧め指数 □□□□□ (5)

 上品さ、楽しさ、優雅さ。そんな生き方は「所持金・資産」の増加関数ではない。つまり、所得があることと優雅に生きることはよく考えると相関はない。没落貴族の家系に育つことは、人がもつある種の「気品」の良い面を観察するための視線を設けてくれる。この本のタイトルは決して「ルサンチマン」な態度の表明ではない。

 結局のところ、工夫する意思があれば、結構楽しく生きていける。そして、「何が本当に幸せを与えてくれるものなのか」を深く自省した人がもつ発見があれば、収入が多くないからといえ不幸なことになることははない。会社を首になるのでは、という不安や「資産がないことに対する恐怖」は、結局のこところぬぐい去れないのだ。

 どうやって、優雅に生きるのか? この本では具体的な方法は示されていないが、著者のよぶ「優雅に生きる」という意味は十分に理解できるように書かれているので、後は自分の生活に合わせて、工夫と発見とを続けていくよりないでしょう。でも、さすがは貴族ですな。感心しました。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.significa.jp/scienza/BlogMgrMt/mt-tb.cgi/266

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)