夜のピクニック
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恩田陸 小説はあまり読みません。とくに、学園モノはパス。いつまでも過去に浸っているようで。あるいは、世界が学校しかないと思っているようで。そう理解したので、そもそも読もうとおも思っていませんでした。しかし、「文学賞メッタ切り」を読んでいるうちに、これだけ評価が良いものは読んでみてもそんはないだろう。この評者は信頼できるし。そうおもって読んでみました。 「ずーっと読んでいたい」そう思います。恋愛小説ではないです。これがまた面白い。「蹴りたい背中」のような感じです。「若けなぁ。」 そう思う箇所はありませんでした。むしろ、「そうそう」というほうが多かった。 ”好きという感情には、答えがない。何が解決策なのか、誰も教えてくれないし、自分でもなかなか見つけられない。自分の中で後生大事に抱えてうろうろするしかないのだ。 ふーむ。そんなことを高校生のころから考えているのですね、女の人は。すごいです。この小説で「ちょっとなぁ」と思ったことがあるとすれば、男子生徒の考え方です。私も(一応)進学校の高校に通っていましたが、こんな「大人」に考えるひとはおそらくいなかったでしょう。一人二人はいたかもしれないけど、例外だろうなぁ。そこが、また、女性の考える「理想的な普通の男子高校生」という気もしなくはないですね。 1600円で、こんな素晴らしい気持ちを獲得できるのですね。ちょっと驚きました。 |