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光の帝国

恩田陸
集英社文庫 495円
お勧め指数 □□□□□ (5)

 言ってみれば超能力もの。でも、超能力のメカニズムにもそれをつかっての行動にも焦点があっていない。一種の価値観の比喩としてつかっているのかな、とも想像する。まぁ、小説なんぞほとんど読んだことがないがゆえに、いろいろ自由にしかも無責任に想像できるし、それをこうしてメモしている程度の想像でしかないけど。
 読んでいてい感じるのは、この著者は女性だなぁと。子供の書き方も女性の視点からのものだと感じる。どこが、と言われても困るのだけど。まぁ、「わかるんだ。自分でもなぜだかわからない」とかなんとか、常野の人のようなこといったりして。
 さて、肝心の物語。嫌な(哀しい意味で)の話、クリスマスキャロルみたいな感じの話、幻魔大戦?(いや、実はよくしらないのでイメージです)のような話を、恩田さんのマジックで形にした、不思議な本です。「読んでいて」楽しい。読み終わって、「読んだことを何かにいかす」というものではない。ジュースを飲んでいるときのような感じを得られる本です。要するに、「クオリア」そのもを味わうことが目的の小説です。
 そういう本、これまでほとんど読んでこんなかったので、新しいことを体験しているようで楽しいですね。何かのための読書ではない読書。

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