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ネバーランド

恩田陸
集英社文庫 514円
お勧め指数 □□□■■ (3)

 ほんわかした学園モノ。主人公は4人の男子高校生。進学校の寮。年末、とくに帰る必要がない、家庭の事情がある生徒が4人集まって過ごす年末の話である。恋愛でもスポーツでもホラーでもない。ある意味、とりとめのない物語である。実際の生活では大抵とりとめのないことしか起きないので、リアルといえばリアルである。
 とくに、嫌ない気分になることはないが、かといって「夜ピク」のような魅力を感じないのは主人公が全員男だからかもしれない。しかも、恩田さんが描く男子だから「そんなことはねぇだろう」と思ってしまう、ちょっと女性が描く「かわいい高校生」である。きっと素敵な人になる、と女性が考えるような生徒。だから、男子高校生でもあった私には、この高校生たちに「あ、だれだれに似ているなぁ」と思えない。私も進学校(近所では)だったが、この小説とはまったく別物だった。小説なのだから、リアルなものを求める必要はないだろうけど。

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