驕れる白人と闘うための日本近代史
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松原久子 かなり珍しい本である。率直に言えば、近代の西洋社会がやってきたことなど「とんでもない悪どいことなのだ」ということを教えてくれる。そして、江戸期の日本社会は、動じたいの世界と比較して、決して「おかしな、未開の」生き方をしていたのではなく、むしろ、高度なそして平和な社会を築いていたのだということを教えてくれる。そして、この本の作者は、ずっとドイツ、ひいてはヨーロッパ社会の論壇で日本を語ってきた人で、その思考の論理性から尊敬を受けているのである。 近代史は、学校の歴史教育のなかではほとんど扱われない。古代から学習を始めるから、大抵そこまで授業が到達しないで試験期間になったり、戦争責任の問題を「陽」に扱うことを入試も教師もさけるからでしょう。私も知りません、自分で読んで仕入れた知識以外は。そういう意味で、せめて江戸時代末期のアジアの歴史を知っておくといいですよね。アヘン戦争なんて、だれもが中国に同情するし、現在の中国がなぜ世界に向けてそういう態度をとるのかよく分かりますしね。 我が身を知る上で、読んでおくと良い本です。司馬遼太郎さんはこの本の視点ではあまり発言をしなかったしね。 |