井沢式「日本史入門」講座
|
井沢元彦 自分のことを知る。まず、何より大切なことであろうと思うのだが、自己を客観視するのほど難しいことはない。「普通、そう思うだろう」ことを、「それは普通でもなんでもないのだ」と冷静にとらえられる人がどれだけいるのだろうか。論理以前の感情の発生元をとらえるためには、そもそもなぜそれを「普通だろう、だれでもそう思うだろう」と思うようになったのかを知ることになる。感情の発生元は、じつは文化の根幹にある「宗教」であって、それを使えることができればしめたものである。 日本史を知るためには、日本の宗教を知る必要がある。それは、仏教でも神道でもない。もっと、もっと、昔から日本人に「普遍的」に存在するものである。それが、「和」であり「ケガレ」であり「言霊」なのだ。井沢さんの「逆説の日本史」でひざを打ったこととあがるが、今、さらに親しみやすい形式で新しい本がでた。それが、この本である。 聖徳太子の憲法十七条で一番大切なのは「和を以て貴しとなし、忤こと無きをを宗とせよ」である。五箇条の御誓文には「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ」とある。そして、学校の通信簿での評価は「協調性があるかどうか」が人格評価の基準になっている。結局、1500年以上確固たる宗教が存在しているのだ、日本には。「和」であり「話し合い絶対教」である。談合や稟議は、要するに宗教問題なのである。 ざっとこういう話を分かりやすい言葉で教えてくれる。この本も、買いですね。 |