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やぶにらみ科学論

池田清彦
ちくま新書 700円
お勧め指数 □□□□□ (5)

 やぶにらみ(斜視)している対象は、「科学」と科学である。つまり、一般に「科学的」と表現される結論なり知識なりについて「それは科学的でない」ということを主張しており、また、そもそも科学という人間の考えかた・行為についても、それが人を幸せにする部分としない部分とがあり、著者は科学を全面信頼できないと言っている。引き合いに出される内容は著者が感心を持っている分野だし、論理も明解な故に非難されるほうは「身も蓋もない」ことになる。言われたほうはむかつくだろうなぁ。だから、池田さんの本の一般の評価はamazonでも☆が5個と1個とに二極化している。

 ”温暖化脅威論は地球規模のマインドコントロールかも知れないことを喝破している。気候変動論の最大の弱点は、気候の正確な長期予報は原理的に不可能なところにある。”

 このテーマについては別途本で語っている。言われてみれた、はたと気付く。少なくとも、暖冬だと予報がでて暖冬だった試しってあまりない。スパコンをつかっても半年レベルの予想もつかないのだ。しかし、一方で計算機にシミュレーションを見せられると「それがホント」が本当のことのように思えてしまう。なるほど、確かに単なるマインドコントロールなのかもしれない、環境問題は。いや、砂漠化していることは確かだし、アマゾンの森林が減っているのも確かだが、それが氷河期とのメカニズムにどう関係するのかは、「よくわからんだろう」というのは、計算機シミュレーションの現状をから考えても納得できる。たぶん、温暖化についてはよくわらんのだ、本当は。

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