昆虫のパンセ
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池田清彦 昆虫についてのエッセイ集。エッセイというより、哲学を語っている。知的に熱いなぁ、この人。 構造主義生物学、構造主義進化論を実際の昆虫をつかって説明している。ただし、生物学という科学の教科書とは全く異なり、哲学的論証を行っている。昆虫と構造主義って、一体なんの関係があるのだろうか、そもそも構造主義って何よ。そういう私もで「あぁ、なるほど。確かにDNAは主役ではないね。」といたく感動した。言葉によって、あるいは、考える対象領域の慣習にそって何かを考えるときにも、大いに参考になる発想を知った。まったく有り難いことである。 哲学的な思索といっても、自分が集めた虫の話、食べたことにある昆虫の話など、身近なところから話がスタートし、意味不明な「哲学を説明するときによくでてくる意味不明な単語」が使われてない。だからといって、中学生向きだとは思えない。逆に言うと、言葉も話題も身近なものを使っても、「常識」と思っていたような考え方を覆す説明が可能なのだとというよいお手本であろう。 |