1冊まるごと佐藤可士和。
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pen編集部(編) 佐藤可士和。正直知らなかったのだけど、彼の作品は知っていたなぁ。「クリエーター系」の人って、俺様的なところがあるから好きじゃない。とくに、グラフィック・デザインの人は。プロダクト・デザインなど「質量があるものを相手にしている」人は、現実と常に向き合っているから信頼できるのだけど。ただ、書店で平済みされている本をみて、ぺらぺらとめくったらユニクロのデザインの話があって、嫁さんに「佐藤可士和って有名?」と聞いたら「有名だよ」といわれたので購入してみた。 この人のバックボーオンはグラフィックのようだけど、ブランディング(一つのイコンから何を想起させるのかをデザインする)やコンセプトデザインが得意なことが分かった。というか、ブランディングとは何かという一端を知ることができた。すごいですね。ユニクロのニューヨーク店全体の企画などよりも、明治学院大学のブランディング、幼稚園のコンセプトデザインなど、すっごい仕事をしている。「あれ、いいやぁ」と思わせる物は単におカネを投入すればできるものではなく、背後にこういう人がいるかどうかできまるんですね。 ロゴの威力も想像できた。コンセプトがかまれば、それをイコンに集約させるためにロゴを作る。そして、コンセプト全体のタグとして言葉のかわりにロゴを使う。それを見る人は単にマークを見るのではなく、コンセプト全体として認識している。そういうものなんですね。 この人スゴイって、おもうところは、佐藤さんは自分で「デザイン」ができてしまうところ。美大をでているのだから、そうだろうとは思うけど。ステップワゴンのイメージ(あのカラフルな手書きのStep Wagonという文字)は、あの人が描いた。文字通り、自分で描いた。全体デザインをやる人って、いざとなれば「自分できる」というところが「非常に非常に大切」なんだけど、それができている。口だけの人ではない。そういうところに痛く感心しました。 |