仏教は心の科学
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アルボムッレ・スマナサーラ 仏教は宗教ではない。何かを信じるという行為は釈迦の発想とは相いれない。気持ちの持ち方のコツを考え続け、いろいろと実践した結果の生き方、考え方、行動の仕方の手本である。そういう趣旨の内容が、具体的にまた説得力のある例で説明されている。実に言い本ですね。 仏教って、哲学ですよね。拝めば極楽に行けるとか、法事が大切とか、よくまぁああいうナンセンスなことを今の坊さんは主張できるのかなぁと以前から不思議に思っていましたが、この本をよんで私のとらえかたは間違っていないんだなぁと再確認しました。 結局、人生の目的ってなんだろうか? 幸せってどういう状態なんだろうか。 腹がたちイライラしたり、悔しかったり、後悔したりすのは「不幸」そのもので、できれば避けたい。そのためにはどうすればいいか。そんなときに、どう考えればいいのか、どうすれば機嫌よく過ごせるようになるのか。こんな話は誰にとっても切実な問題なんじゃないかな。その対応の一端を紹介すれば、イヤな気分になったりしたとき「あぁ、イヤな気分になっているなぁ、オレ」と意識下で自分の状態を中継するように言語的に明瞭に記述するということのようです。あるいは、人間の反応は、最初は「不善」、しばらくして「善」になるという癖があるので、思ったことをすぐに口にしない。しばらく考える。そうすると災いから逃れられる。こんな、ちょっとしたことなんですね。あるいは何故悩むのか。それは本当はどうでもよい選択肢を無理やり選択するかだとか。なるほど。本当に自分が忌ますべきことを明確に把握していたら、いちいち考えないですぐに選びとるよね。なるほど。 仏教はあるまでも「教え」であって「宗教」ではない。キリスト教とか今のなになに仏教(言って見れば、日本の普通のお寺で分配されている仏教なのかな)のような宗教とは違う。学術とも宗教とも違う視点からの仏教を知るには是非お勧め。 |