ゼフィロスの卵
池田さんの本を見つけた。エッセイ集だけど、たぶん社会評論と虫の話なんだろうと思って手にとった。目次を見ると養老孟司さんのかと勘違いする。人生に同じような目的をもつお二人なのだろう。エッセイまでもが似ている。 ざっくりよんでみると、ボヤキの対象はいつもと同じ。とくに、医療、マスコミについては何度でも言っておきたいようだ。池田さんのエッセイを読んだ事がない人、あるいは本まで購入するとは思えない層の人には、池田さんのエッセイは新聞連載コラムなどでしかお目にかからないであろう。 健康にいいといわれたことをみんなやり、健康診断を律義に受けて、医者の言う通りにしているといった人だ。でも、こういう人だって、あるとき具合が悪くて医者に診てもらったら、余命三ヶ月と宣言されないとも限らない。科学は好コントロール装置だから、という意味はコントロールできないことに関してはお手上げだから、余命三ヶ月の人の面倒まで見てくれない。「先生どうしたいいんでしょう」とすがりついても、「どうしようもありません。好きにしてください」と言われるのがオチだろう。ならば、最初っから好きにいきていたほうがよかったんじゃねぇか、と私ならば思う。 ガン検診などについては、慶応大学の先生の本からの引用をして紹介している。そういえば、私も健康診断を全部無視するようになってしまった一人である。 池田さんは定年になったのか、現在は早稲田大学の先生をしている。昆虫とりの余裕がなくなったんじゃないか。手っきり昆虫への傾斜を深めるのかと思っていたが、まだまだ先生をやるのかと意外に思った。あれだけ本を書いても生活はむずかしいのだろうかと疑問になる。好きに生きていけばいいと言い続けている人なんだから金銭的な余裕があればそうするはず。それとも、昆虫を題材にして学生を教えるのが一番すきなのか。などといろいろ想像してしまう。 |
