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メソポタミア文明入門




中田一郎
岩波ジュニア新書 740円
お勧め指数 □□■■■ (2)

 ジュニア新書のコーナーをスキャンしていたら「メソポタミア」について引っかかったので購入した。中学生用?ということだから読みやすいのだろうと思ったのだが、ダメだった。著者は名誉教授をするくらい偉い人なのだけど、経歴をみると翻訳書と共著しか著作がない。ならば、正直新書ってだれが読むのかまで想像されなかったのかもしれない。

 メソポタミア文明については、へんな想像を入れなくても現代と同じような「法律」や「社会における問題」があったことを紹介すればいい。網羅的な紹介や神や王様の固有名詞を詳細にトラックするようでは、面白くなりようがない。その時点でこの本は学者本となってしまう。
 N・クレマーの古い本や小林登志子の『五〇〇〇年前の日常 シュメル人たちの物語』、三笠宮崇仁の『文明のあけぼの―古代オリエントの世界』を読むほうがジュニアだって面白いと思うだろう。


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