イラク歴史旅行
この本は池澤夏樹さんの本の中で紹介されていた。反射的に「日本の古本屋」サイトで購入した。全般の本なのだが状態がよい綺麗なものが入手できた。 イラクの石油プラントに関係する商社マンが趣味の風景画を描くために訪れたイラクにある古代遺跡を巡るエッセイなのだが、たんなる感想を超えた歴史紀行の本になってる。商社マンではあるが、かなりしっかりと歴史を歴史の見方を勉強したようで、随所で語られる背景知識が光る。しかし、あくまでも添え物程度に抑えているので嫌みがないさっぱりした解説である。時には小さな子供や奥さんを伴っての遺跡巡りをしたようで、10歳の子供が廃虚に佇んだときに口ずさんだ詩がのっている。メソポタミア文明に興味があるひとならば一度はいって見たい場所ばかりなので、なんともこの子がうらやましい思いがする。 留学や海外赴任など、とくに変わった仕事をしていない人にでも本が書ける機会にあって、どういう行動をとればいいのか参考になる。もちろん、著者はそんないやらしいもくろみは無かったのだが、紀行文として本を上梓できるほどになれば、記憶だって半端ではないはず。その意味で、多いに参考にしたいと思ったのだが、いかんせん背景知識や学問の素養が自分には足りない事にすぐに気がついてしまう。この本で紹介されいている本は自然と古いものばかりだが、古本を入手して私も知識を増やそうという気分になる。やはり、歴史を知ってその場を旅行することは、時間を超える有効な方法だし究極のエンタメものだから。 |