三月は深き紅の淵を
もうひとつだった。ここのところ好みにマッチする本ばかりがつづいたのでさすがにがっかりした。4つの物語で1冊の本を構成するスタイルについて、著者なりの実験を試みている。第1部、2部は許せる。第3部あたりで怪しくなり、第4部はダメである。面白くないとういより、読み飛ばしてしまうレベル。エッセイと物語とを交互に入れているが、理瀬という女性が主人公の話が全くダメで、完全に読み飛ばした。嫁さんに聞いたところ、恩田陸ファンのなかでも人気が高い「理瀬シリーズ」だそうだ。私からみれば「なんだこれ」というものなのだが、きっと10代の女性に人気があるのだろう。 そろそろ30代後半の男性でもたのしめる恩田作品は弾切れになったようで、残念な気がする。 |
