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環境問題はなぜウソがまかり通るのか2

武田邦彦
洋泉社 952円
お勧め指数 □□□□□ (5)

 さすがに1がうれたので続編が出版された。中だるみが多いかなと思ったけど、すこし切り口が違っている説明だったし、明解な論理と根拠による論証は読んでいて気持ちが良い。
 「自分は理科系でよかった。」と思わせてくれる本だ。

 ペットボトルの再使用は困難だしコストがかかる。温暖化による海水面上昇など対したことないし、森林うんぬんは視点がちがった議論になっていることがよくわかる。巻末に池田清彦さんとの対談があり、マスコミと役人とのおかしな行動についての話を読むと少しブルーになる。

 PETボトルの再生のイメージとして金属と同じに考えていたときがある。溶かせば元通りになると。多少の不純物なら簡単に取り除けるのだろうと。でも、よくよく考えると、PETは無理だ。高重合化合物が簡単にできるはずない。となると、材料の精練に偉くコストがかる。
 実際は、トラックで運んでくることや溶かすという工程の段階で、新しくPETボトルを作ったほうがエネルギー的にはとくなのだそうだ。都心ですらそうなのだから、東京以外ではそもそも輸送の段階で採算が合わないらしい。

 環境問題を推進する人たちは、戦争中の大本営と同じことを普通の人も一緒になってやっているわけだ。分けがわからないで環境問題を推進する人は、非国民と連呼していた人と同じということだ。

 そういう基本的なことをきちんと説明してくれている。もし、まともな環境問題推進をする気があるならば、この本の論点になっているところを自分たちなりに考えて結論付けたほうがよい。それでもやる、と結論するならばそれはその人たちの結論だから仕方ない。
 実際は「言霊」問題がるから、「そんな発言はするな、みんな一所懸命やっているのだから」と言って、バカが推進させるだけなんだろうけど。

 そう言えば、最近ゴミ回収の決まりが変わって、ほとんどのプラスティックゴミは「燃えるゴミ」になった。あれだけ分別回収を強制していたくせに、役人どもはしれっとやる。だったら、プラスティックとしてPETも追加すれば、おかしなPETボトル騒動も終焉するのに。

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