「おじさん」的思考
評論エッセイ集です。まぁ、軽い感じで、読者も普通の人を対象としている。だから、説明は具体的である。例えば、今の日本ついてのくだりで次のような説明をしている。
笑ってしまう。もちろん、エッセイだからいろんなテーマがあり、そんなかで若い頃の気付きのような場面にも今の私がいたく共感するようなものもあった。
結局、全ての人にあるわけではないのだけど、一度はやってみたいという気持ちはある。 でも、この当時興味をもっていたのは教育の話で、学級崩壊のダイナミクスについても、別の本で紹介していた「消費者」としての子供は学習することができないという話を別の角度から説明している。
小学校の学級崩壊だけでなく、大学で勉強しない学生や、意味不明な若い社員にも全部に共通することである。かれは、学習する能力が本質的にない。ということは、そもそも教えることはムダなのだ。 では、どういうものが大人なのか。それを内田さんは「夏目漱石の小説」という切り口から紹介してくれている。どういう人が師匠になるのか、大人になるとはどういう意味か。明治期にどうしていいかわからない若者に対するメッセージとして漱石は小説を書いた。そういう話である。 小説の起源の一端を知った気がした。内田さんの本が何故面白いのか。それは、ものごとの「起源」を真摯に問い、それを考察してくれるからであろう。結構忍耐ずよい「哲学能力」がないとなかなかたどりつかないものだ。そういうものを読める自分は幸せであるが、一方でそれでは自分の哲学にならないとも思ったりする。最後は自分で考えないとだめだ。この人の方法をつかって、自分の身時かなことについて考えてみたい。そう、思った。 |
