« 街場のアメリカ論 | メイン | ロング・グッドバイ »

村上春樹にご用心

内田樹
アルテスパブリッシング 1600円
お勧め指数 □□□■■ (3)

 村上春樹論とうことで買ってみた。この本の成り立ちが面白い。著者がブログに書いたもの、過去に出版されたエッセイから「村上春樹」というキーワードで検索した結果をまとめたら一冊になった、という感じのもののようだ。そんなんで、本ができちゃうのか。

 書き下ろしではないので、助走から始まり結論ちかくで畳み込んでいく感のようなものは全くない。すでにいろいろなところで表明されいている「雪かき論、うなぎ論」についての補足説明をいろいろなエッセイで行っていたものを再構成しているので、冗長、重複が結構見受けられる。アンソロジーだから、まぁいいか、という感じのつくりである。

 この本を読んでいたら、なんだか村上春樹が読みたくなってきた。僕もいくつか読んでいる好きな作家である。翻訳書は読んでいないのだが、ロング・グッドバイを早速買ってきたので読んでみようと思う。


 村上春樹論とは別のところで興味をもった。この本の一つの節は、おそらく、ブログの一トピックに対応するのかもしれない。スゴイ長いわけではない。日記のようなものもある。それで、ふんふんと納得するような論説が書かれている。本を書くような人は、ブログでもこのような論節を書いてしまうのだろう。出版予定も掲載予定もないとして、学術用のものでもないとしても、それでも書くのか。そういうどうでもいい(?)ところに感心してしまった。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.significa.jp/scienza/BlogMgrMt/mt-tb.cgi/518

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)