日本の深層
アイヌは縄文人の末裔で、結局ところ日本人の起源として重なっているところが多く、万葉集などにのこる意味不明な言葉などもアイヌ語だと思えば意味が通るところが多いという話を聞いて依頼、梅原猛のアイヌ、あるいは、古代日本について知りたくなった。とりあえず、アマゾンで入手できるものをいくつか購入し読んでみた。その一冊目である。 この本は、東北地方を訪ねた旅行記である。その主題は蝦夷文化の古層としての縄文文化を想う企画で、行く場所で古代日本の文化と関係しているものを訪ねている。なるほど、それも縄文人と関係あるのか。そういうトークなのだが、いかんせん旅行日程が短く訪ねた場所の印象も書かれているので「論」としてはすっきりしない。街道をゆく、というほどの博学を期待しているわけではないし、著者の日常の忙しさについていらないのではないか。要するに、雑誌の記事のようなものだ。 ちゃんとした「論」を期待するとがっかりする。 |
