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Googleに聞け

安藤進
丸善 1470円
お勧め指数 □□□□■ (4)

 英語で論文を書かざるを得ないときに頼りになるのはGoogle。お金がないからNative checkなんて受けられないけど、だからといって英文に自信があるわけではない。むしろ、積極的に「ない」。この本に紹介されているフレーズ検索をぼくは多用している。丸ごと検索して、そういう文を含んだページがどれくらいあるか見てしまうもので、友人から聞いたときめからうろこだった。ためしに、"Is this a correct expression?" と "Is this expression correct?" とをGoogle先生に聞いて見たら、

http://okwave.jp/qa1755295.html

というようなページがでてきて度肝をぬかれてしまった。やっぱりGoogleはスゴイ。

 ぼくの場合は、「こんな英語あるのかな?」を試すときに丸ごとグーグルで検索する。ヒットする件数場多ければ多いほどありえる表現であって、そのページが英語圏のもならば信用できるだろうと考えるから。それは、この本と同じ。しかし、もしNativeの人が友人にいても同じことをするだろう。丸ごとその人に見てもらって、「これってありえるか?」と聞くのだろうから。

 ただし、Googleには限界があって、それは「より適切だと思われる候補を教えてくれる」ことがないことだ。文法的に正しいかどうかを計算機が判定することはできるけど、言いたいことかどうかを判定することはなかなか難しいだろう。文脈についての説明がなされえていないからだ。言葉の意味は、その言葉の周りが決めているのだから、周りについての知識なしで、つまり文脈なしで、適切な言葉やフレーズを選択することはできない。まぁ、ちょっと人工知能の話にはいってしまいそうだから、ここでやめる。

 それにしても、Googleに聞くと適切な回答を示してくれるのならば、それはチューリングテストをパスしてしまうようで、なんとなく本当にGoogleが先生に見えてくるかもしれない。

 言葉の正しさといったものは、人々が判断する。どんな表現でも人々がそれを今日すればそのうち正しくなる。物理のような正しさなる型は存在していないのだ。ということは、もしGoogleのバグかなにかで、ある表現についての検索結果が多くでたりすると面白いことが起きるかもしれない。その表現は「正しい」とグーグルがいっているようだからということで使った本かなにかがベストセラーになり、一般化してしまうなんてことがあるかもしれない。

 そんなことをぼやーと考えられたので、この本をとても気に入った。


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