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白川静さんに学ぶ漢字は楽しい

小山哲郎
共同通信社 1000円
お勧め指数 □□□□■ (4)

 漢字の成り立ちについて、白川学を小学生にも手が届く範囲で解説する本。文字の原形(金文体)までにもどって、それをイラストと併記することで印象とともに漢字のそもそもの姿をしることができる。なるほど、漢字が形成されていく過程には神との関係や軍事、そして、習慣など当時の中国の人々の考え方がモロにあらわれていて、現代の中国の人よりも身近に感じることができる。もっとも、言霊の重要性や占いの信用などは、現代に生きるぼくとは直接つよくは結びつかない。しかし、古代ならそう考えても不思議ではなく、ぼくもそう思って行動しただろうと思うから、漢字のもとつ妖しい雰囲気も素直に理解できる。

 こういう本で漢字のそもそもの成立を知ってしまうと、旧字体のほうが新字体よりも合理的だとわかるし、そもそも「書き順」なるものがどの程度意味があるかを疑うようになる。どうせ、どこかのインチキな学者が文部省と手を組んで自分の権威を普通の人に広めるためにつくったのだとよくわかる。どうして、そういうものが今でも充満しているのだろうかとがっかりする。

 自分としてできる範囲でいいから白川静から漢字を学び、それを使っていくように勉強し直そうと思う。漢字そのもに興味をもつきっかけになり、漢字を見るときに「味わい」を感じるようになれた。白川学への紹介本を作ってくれた人の感謝したい。

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